令和6年8月23日に開催されました「第38回全国青年市長会総会」において、会長に選任いただきました鹿児島県阿久根市長の西平良将でございます。
これまでの本会の歴史を築かれてきた先輩方に感謝するとともに、会員の皆様の日頃のご尽力に対し深く敬意を表します。
全国青年市長会は、昭和63年6月28日に会員数33市をもって発足して以来、平成、令和と時代を経ながら、大きく変貌を遂げる社会と向かい合ってきました。情報社会の到来、地球温暖化、少子高齢化、東日本大震災の発生、女性の社会進出、そして新型コロナウイルス感染症の世界的流行など、驚くほどの速さで社会情勢は変化し続けており、それに伴い行政の役割も多様化、高度化しております。
私たち市長は市民の期待に応えるため、日々情報収集を行い、新たな発想による施策の展開、改善を迅速に決断していかなければなりません。この力の供給源として、本会では会員間での意見や情報交換を重視しています。現在、この取組を一層活発にするため、全国7つの地域それぞれでブロック会議を設け、多様なテーマを取り上げられるよう活動を推進しております。
また、近年では全国共通の課題である「少子化対策」についても積極的に取り組んでいます。会員自身も子育て世代真っ盛りであることから、我々ならではの観点で新たな発想や提言を続けてまいります。
他方では、線状降水帯や南海トラフ沖地震などの自然災害の激甚化、広域化の可能性が高まっており、これに対応するためには自治体間の連携が必要不可欠です。本会では災害相互応援を活動に掲げ、自治体トップ同士の顔の見える信頼関係が迅速な支援を可能にしています。令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の際には、全国の会員市から支援を行っており、自治体間の連携の重要性を改めて認識したところです。
令和6年8月末時点で111市が所属する本会では、若い世代の市長が各自治体で抱える課題等について、熱心に議論を交わしております。この熱気こそが本会の力の根源であり、これからの日本を動かしていくのだと確信しております。そのためにも会長として、会員の皆様との連携を深め、ともに考え、行動を起こしていくことが大切であると考えております。本会の活動に対する皆様のご理解ご協力に深く感謝し、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
全国青年市長会 会長
鹿児島県 阿久根市長 西平 良将