世界に誇る文化都市金沢の実現に向けて

石川県金沢市 村山 卓市長

 金沢市には、脈々と受け継がれてきた「芸能」、「芸術」、「工芸」、「食」をはじめ、質の高い文化が幅広く存在しており、これらの文化に触れることで、このまちに「住む人」は、深い教養と品位を身につけ、まちへの愛着と豊かな心を育むことができ、このまちを「訪れる人」は、文化の香りと美しいまちなみから、都市の品格を感じることができます。
住む人と訪れる人の双方が、幸せや喜びを感じることができる、そのような文化都市をめざしたいと考えています。


金沢市は、石川県のほぼ中央に位置し、水と緑の自然に恵まれ、歴史と伝統が息づく環境において、学術や文化を育んでまいりました。
藩政期から続く歴史的なまちなみや現代に息づく伝統文化など、唯一無二の個性に磨きをかけるとともに、文化を生かした観光振興や子供の情操教育などに取り組むことで、世界に誇る「文化都市金沢」の実現をめざします。さらに、次代を担う若者の意見を積極的に取り入れ、新たな価値観での市政への参画を促し、まちの魅力と個性を次の世代にもつなげ、発展させていくことで新たな未来を切り拓いていきます。
私は、人と人とが互いに親しみ、打ち解けようとする力が、様々な課題の解決につながり、まちの魅力と活力をさらに引き出す大きな力になると考えています。そのため、「親和力で奏でる金沢」を市政のテーマに、コロナ禍からの力強い回復はもとより、少子高齢化や地球温暖化への対策、自然災害への対応など、当面する課題の解決とまちの将来を見据えた施策の具現化に、スピード感を持って取り組んでまいります。

「木の文化都市・金沢」の継承と創出

豊かな緑の自然環境の中で、建築物・家具・工芸品など「木の質感」を醸し出すものを幅広く取り入れることによって形成される生活が”木の文化”です。
金沢市では、まちなみや生活に幅広く「木」を取り入れ、「木」の優れた特性をまちづくりに生かした、持続可能な仕組みを備えるまちを目指しています。

五感にごちそうかなざわ

見る。触れる。香る。聴く。味わう。
そのすべてをひっくるめて「食べる」と考えるところに、金沢の食文化の豊かさがあります。
藩政期から培われた金沢固有の食文化の持続的な発展をめざし、官民連携により、豊かさと奥深さを実感できる食文化の継承・振興に取り組んでいます。

金沢市の見どころピックアップ!

【観光資源】ひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町茶屋街
【観光資源】重要伝統的建造物保存地区(東山ひがし、主計町、卯辰山麓、寺町台)
【施設】美術館・博物館(金沢21世紀美術館、鈴木大拙館、谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館など)
【イベント】いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭(4-5月)
【イベント】百万石まつり(6月)
【イベント】金沢Jazz Street(9月)
【イベント】氷室開き(6月)、氷室の仕込み初め(1月)
【イベント】KOGEIフェスタ!(10月)
【イベント】金沢マラソン(10月)

加賀百万石の歴史にふれる

加賀藩前田家の居城跡に菱櫓(ひしやぐら)などを復元してつくられた「金沢城公園」、金沢城公園と尾山神社をつなぐ橋で2020年に復元された「鼠多門・鼠多門橋」、国の重要文化財に指定されている神門のギヤマンが有名な「尾山神社」、藩政時代に武士が暮らしていた屋敷跡を散策できる「長町武家屋敷跡界隈」といった歴史的なまちなみとともに加賀百万石の歴史を肌で感じるコースです。

金沢城公園

鼠多門・鼠多門橋

尾山神社

長町武家屋敷跡界隈

金沢の文化にふれる

日本海側初の国立美術館で陶磁・漆工・金工などの美術工芸作品を展示する「国立工芸館」、江戸時代の絵画・加賀蒔絵・加賀象嵌などを所蔵し金沢の茶道文化と伝統工芸を紹介する「中村記念美術館」、金沢出身の仏教哲学者・鈴木大拙の考えや足跡を伝える「鈴木大拙館」、建築と都市をテーマに迎賓館赤坂離宮和風別館・游心亭の広間と茶室を原寸大で再現し常設展示する「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」といった本市の魅力である幅広い文化を感じることのできるコースです。

国立工芸館

中村記念美術館

鈴木大拙館

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館

近江町市場…金沢の食文化を支える「市民の台所」

金沢の豊かな食文化を支える「近江町市場」の狭い小路には約170の店が並び、新鮮な海の幸や地元産の野菜・果物などが豊富に揃っていて、常にたくさんの買い物客で賑わっています。日本海で獲れた魚介を使った名物の海鮮丼は「ネタが大きくて、美味しい」と評判です。地元の食材を使ったご当地グルメを食べながら、お店の人との会話を楽しむのも醍醐味です。

湯涌温泉…緑豊かな山間に位置する1300年以上の歴史ある名湯

兼六園から車で約30分、金沢の奥座敷として親しまれている「湯涌温泉」は、加賀藩の歴代藩主も湯治に訪れ、大正時代には竹久夢二が永遠の恋人・彦乃と過ごしたことでも有名です。9軒の温泉旅館があり、海の幸・山の幸を生かした加賀料理をはじめとした料理自慢の宿が多いのが特徴です。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で、お湯の良さでも知られ、意匠を凝らした自慢の風呂をもつ宿も多いです。

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