日本の「健康保養地」を目指して
クアオルトの聖地 上山市

山形県上山市 山本 幸靖市長

恵まれた自然環境や豊富な地域資源を活用して市民の健康増進と交流人口の拡大を目的とした「クアオルト(ドイツ語で「健康保養地」の意味)事業」を全国に先駆けて取り組みながら、「心と体がうるおうまち」を目指します。

 本市は山形県内陸部の南東にあり、県都山形市に隣接した面積241k㎡の蔵王連峰のすそ野に広がる上山盆地を中心とした地域です。江戸時代には上山藩城下町、羽州街道の宿場町、奥羽三楽郷といわれた温泉町として栄え、それぞれに名所・旧跡があり、当時の姿をしのばせます。山形新幹線の停車駅である「かみのやま温泉駅」や東北中央自動車道「かみのやま温泉IC」があり、蔵王の恩恵を受けた果樹栽培が盛んなまちです。さくらんぼやラ・フランス、干し柿など良質な農産物のほか、山形県内初の「ワイン特区」認定を受けた高品質なワインが特産品です。歌人・斎藤茂吉の故郷としても知られ、市内には茂吉の功績や生涯を紹介した記念館もあります。
蔵王坊平にあるアスリートヴィレッジは、標高1,000mに位置し、ナショナルトレーニングセンター高地トレーニング強化拠点施設としてスポーツ庁より指定されており、陸上や冬季競技種目など、様々な競技のトップアスリートが合宿・トレーニングに訪れています。まちなかでは、森や山を歩き、運動効果を高める「クアオルト健康ウォーキング」を実施しています。クアオルトとはドイツ語で「健康保養地」を意味し、市内には日本で唯一となるドイツ・ミュンヒェン大学に認定された8コースを含む約20コースがあります。医学的根拠に基づいた、“頑張らない”ウォーキングは専門ガイドの案内で年間360日開催され、四季折々の自然を楽しみながら健康的に散策でき、多くの人を魅了しています。
何か飛び抜けたものはありませんが、ハイレベルな地域資源が数多くあることが魅力です。人口減少社会におけるまちづくりに必要なのは、交流人口の拡大と住民満足度向上という両輪をしっかりと回すことです。豊富な地域資源をつなげ、新たな付加価値を生み出しながら交流人口を拡大するとともに、まちづくりの主役である住民が「やりたいこと」を1つ1つ実現することで満足度を向上させてまいりたいと考えています。

城下町、温泉町、宿場町の3つの顔をもつまち

本市は、「城下町」、「温泉町」、「宿場町」の3つの顔をもつ全国でも珍しいまちとして知られています。古くは羽州の名城・上山城の城下町、羽州街道の宿場町として栄えました。開湯560年以上の歴史を数える温泉町で、数多くの旅館があるほか公衆浴場や足湯があります。

行政とNPO法人とが連携した空き地空き家対策事業

中心市街地を空家等対策重点区域としてNPO法人かみのやまランドバンクと連携しながらランドバンク(小規模連鎖型区画再編事業)の促進や廃止した共同浴場の再生、令和5年3月には特定空家等を解体してまち中ワイナリーを建設し、定期的なマルシェ開催するなど魅力ある環境づくりを進めています。

上山市の見どころピックアップ!

【イベント】山形ワインバル(例年6月~7月頃)
【イベント】観光果樹園サクランボ狩り(6月~7月)
【イベント】全国かかし祭(9月下旬)
【イベント】秋祭り/踊り山車・三社行列(9月下旬)
【イベント】かみのやまツール・ド・ラ・フランス大会(11月)
【イベント】加勢鳥(2月11日)
【施設】斎藤茂吉記念館
【施設】上山城郷土資料館
【施設】蟹仙洞
【施設】めんごりあ(ふつかまちPLAZA内・屋内総合子ども支援施設)
【施設】足湯(市内5か所)、共同浴場(市内5か所)
【観光地】蔵王坊平…春夏は新緑、秋は紅葉、冬は樹氷と、四季折々の表情を見せ、トレッキングコースとしても人気
【観光地】楢下宿…江戸時代に宿場町として栄えた地域。古民家や石造りの眼鏡橋が現存

あふれる自然と食 心と体のうるおいを探す旅

旅館宿泊(温泉) ⇒ 早朝クアオルト健康ウォーキング ⇒ 車 ⇒ 観光果樹園で果物狩り ⇒ ランチ (例:髙橋フルーツランド) ⇒ ワイナリー見学 (例:タケダワイナリー、ウッディファーム ) ⇒ 車 ⇒ 駅前観光案内所内でワイン (山形ワインカーヴ)

木漏れ日の里山で「クアオルト健康ウォーキング」

サクランボやブドウ狩りなどが楽しめる「観光果樹園」

観光案内所内にある「山形ワインカーヴ」でかみのやま産ワインを味わう

歴史・文化旅情  城下町・宿場町の往時に思いを馳せて

上山城郷土資料館 ⇒ 武家屋敷通り(三輪家~旧曽我部家) ⇒ 車 ⇒ 昼食(例:丹野こんにゃく番所/こんにゃく懐石) ⇒ 楢下宿散策(大黒屋~庄内屋~新橋~山田屋~滝沢屋~大黒屋) ⇒ 車 ⇒ 国重文・旧尾形家住宅

羽州の名城と呼ばれる「上山城」

江戸時代に宿場町として栄えた「楢下宿」

17世紀中頃に建てられた茅葺屋根の大型民家「旧尾形家住宅」

開湯560余年の歴史。奥羽三楽郷とも呼ばれた「かみのやま温泉」

無色透明でさらりとした温泉は赤ちゃんも安心して入ることができ、保温・保湿効果が高く、美人の湯とも言われる優しい泉質で市民や観光客に広く親しまれています。さらに「新湯」と「葉山」の温泉街には、それぞれ和の趣深さやモダンな雰囲気が漂う旅館が軒を連ね、温泉情緒を満喫しながら、心と体をうるおします。

生産者の技術と市の豊かな風土で育まれたワインに酔いしれる

古くからワインブドウの栽培が盛んだった上山市は、国内外の品評会で受賞しているほか、国産ワインでも有名な歴史あるワイナリーをはじめ、計4つのワイナリーが市内にあるなど、多様なワインを楽しむことができます。駅前観光案内所内には、ワインが味わえ、お土産として購入もできる「山形ワインカーヴ」も常設され、気軽にワイン文化に親しむことができます。


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