会長あいさつ

令和8年7月31日に開催された「第40回全国青年市長会総会」において、第38代会長に選任いただきました、山口県下関市長の前田晋太郎です。
全国青年市長会は、昭和63年、49歳以下で当選した市長が「若い情熱とエネルギー」をぶつけ合い、互いに研鑽を重ねる場として設立されました。以来38年にわたり、会員相互の活発な交流や意見交換を通じて、各地域における実践の共有や国への提言など、地方自治の発展に向けた活動を続けてまいりました。
近年、少子高齢化や人手不足、気候変動、さらにはAIをはじめとするテクノロジーの急速な進展など、社会情勢はかつてないほどめまぐるしく変化しています。こうした中、全国で続々と誕生する若い市長は、若いリーダーならではのスピード感と柔軟な発想を生かし、市民の皆様の期待に応えるべくさまざまな課題に日々向き合っていますが、一方で、まだ経験が少ない立場であるがゆえに、大きな壁に直面することもあります。
そのような時に共に考え、乗り越えていくことで、大きな学びと心の支えをもたらしてくれるのが、全国青年市長会の仲間たちです。
去る7月28日には、令和8年熊本地震が発生し、熊本県南部を中心に甚大な被害が生じました。本会では、災害相互応援の枠組みに基づき、全国各地の会員市から支援物資を集め、被災自治体のニーズに応じた支援を行いました。いざというときに、自治体の規模や地域の垣根を越えて連携できる強固なネットワークは、全国青年市長会の大きな強みの一つです。
また、地方が抱える課題について、一つの自治体、一人の市長だけでは国に届けることが難しい声であっても、約130名の会員市長が力を合わせることで、国への提言につなげることができます。
特に、さまざまな価値観のもとで、一人ひとりが自分らしい生き方を選択できる現代においては、地方自治体の首長が出産、育児、介護、疾病などのライフイベントに直面した場合にも、市民サービスの継続性を確保しつつ、首長が安心して職責を果たすことが出来る環境を整えることが、喫緊の課題となっています。全国青年市長会では、この課題を地方自治制度全体に関わる重要な問題として捉え、今年度、首長の多様な働き方を可能とする制度の整備について、国に働きかけてまいります。
全国青年市長会は、日本各地で地域のために全力で挑戦する青年市長が、課題を共有し、共に知恵を絞り、成果を分かち合う仲間の集まりです。
これからも会員相互の活発な交流を重ね、本音で意見を交わしながら切磋琢磨し、互いの知見を高めてまいります。そして、前例にとらわれない新たな発想を生み出し、地域の課題解決に果敢に挑戦してまいります。
結びに、これまで全国青年市長会を導いてこられた先輩諸氏をはじめ、会員市長の皆様、そして私たちの活動にご支援をいただいている市民の皆様、関係者の皆様に、深く感謝申し上げます。今後とも、全国青年市長会に対する変わらぬご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

全国青年市長会 会長
山口県 下関市長 前田晋太郎

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